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Monday, December 22, 2008

消費社会

昨日のゼミで「消費社会」とファッションの関係が話題になりました。Amazon.co.jpなどで検索してみたところ、次の本が出てきました。
最初の『消費社会の神話と構造』は消費社会論の原点となった本ですが、最初に読むもの、特にファッションとの関係を考える上で一番いいかどうかはわかりません。すべてではないかも知れませんが、上記の本の多くは本学の図書館にあるだろうと思います。

Sunday, November 16, 2008

今後の予定

11/17 図書館
12/1 SKE, YHI
12/8 HMA
12/15 IKA
12/22 OMI, TMA

文字数

「字数はどのぐらいだろうか」と思い、さきほどの私の投稿の字数をワードで数えてみました。すると800字を超えていました。800字は400字詰めの原稿用紙で二枚程度なので、大して長くはありませんが、卒論の目安としての8000字の1/10ですよね。ということは、言いたいことがあって、マメにブログで自分の文章を蓄積させていけば、あっという間に8000字程度にはなるはずです。中身に集中すれば字数は自然に増えます。中身についてまめにブログでメモや意見などを発表して行ってほしいと思います。

11月10日のゼミ

11月10日のゼミは出席者が少なく、喫茶店に行き、ケーキを食べながら雑談したり、Niaさんの発表を聞いたりしました。少人数で喫茶店という場だったので、雰囲気がよく、教室より楽しく話すことができたと思います。そういうこともあって、WGood君が自分のブログで「興味深い話ばかり」だ書いてくれました。その興味深い話は私からの話ではなく、ゼミ生自身からの話でした。

有益な話ができたのはよかったのですが、そもそも喫茶店に行ったきっかけは無断欠席者が多く、出席者が少なかったことです。やはり、無断欠席が多く、ごく小数の出席者しかいなかったのはよくないと思います。後で、欠席者の一人にその理由を聞いてみたところ「発表がなく図書館で調べものをすることになると思っていた」と言うことでした。しかし、図書館で調べものをする日は無断欠席をしていいという訳ではありません。特に、これから調べものが必要なゼミ生からのコメントでしたので、不思議に思いました。

今日(11/17)の授業についてですが、発表の予定ではKYUさんになっていました。しかし、先日連絡ができ、KYUさんは卒論を書くのを断念して、ゼミをやめたいということでしたので、今日は発表がなく、図書館 (301号室)で調べものをすることになります。卒論がほぼ出来上がっていて、調べものをする必要がない人は欠席してもかまいませんが、メールをいただきたいと思います。他のゼミ生は調べものがなくとも、図書館のパソコンで文章を書いたり、ブログを更新したりすることができますので、特別な理由がなければ出席すべきです。

とてもよくやってくれているゼミがいますが、授業に来ない、ブログの更新もしない人が多すぎます。演習IVの単位は当然もらえるものだと甘く考えていると、下手すると卒業延期になることもあり得るので、覚悟をしてほしいと思います。もちろん、単位が必要ないなら卒業には関係ありませんが・・・

最後になりますが、WGood君のブログへの書き込みができなくなりました。WGood君、書き込みができるよう、設定を変えてください。

Monday, October 6, 2008

「十分な説明」とは?

今日のゼミで、十分な説明とはどのような説明か、が話題になりました。皮肉なことに、「説明」に関する私自身の説明がよくなかったと思います。ここで改めて説明してみたいと思います。

日本語に「一を聞いて十を知る」という言葉があります。この表現は日本のコミュニケーションの特徴の一つを表しているではないかと思います。つまり、人の言葉を理解しようとすることが日本の文化の中で特に重視されていることを物語っていると思います。「以心伝心」「阿吽の呼吸」「以心伝心」「お察し」などの表現も最小の言葉によるコミュニケーションの美徳を指す表現だと思います。これは日本のすばらしいところの一つだと思います。一所懸命に人が伝えようとしていること、あるいは言葉で表現ができないけども、考えていることを理解しようとすることは非常に大切だと思います。

概していえば、アメリカには違う傾向があります。日本が「一を聞いて十を知る」ならば、アメリカが「十を聞いて一を知る」文化と言われることがあります。やや極端な表現ではありますが、そのような傾向があります。しかし、だからと言ってアメリカのコミュニケーション文化がまるでだめだということではありません。聞く側の理解する責任を軽視する代わりに、話す側にかなり懇切丁寧な説明を求める傾向があります。逆に、日本では一所懸命聞くことが重視されますが、下手すると、やや説明不足でも「このぐらいでわかるだろう」という発想が強い印象を受けています。

それぞれの長所と短所が違って、片方だけがいいということではありません。これからも、皆さんには一所懸命に「聞く」あるいは「行間を読む」という日本的な長所を大切にしていただきたいと思います。しかし、書いたり表現したりするときには、逆に「このぐらいでわかるだろう」と甘くみないで、予備知識がなく、頭の回転があまりよくない人でも楽に理解できるような文や説明を目指してもらいたいと思います。

今日のゼミでのやり取りをきっかけに、他の教員にこの「十分な説明」について意見を聞いてみました。一人の教員は次のようなことをいいました。つまり「私が論文を書いている学生にいうのは、『私のために書いていると考えないで、この分野のことがよくわからない、自分と同じぐらいの年齢の学生のために書いていると想像しながら書いて』」というようなことでした。もう一人の教員は「論文を書く段階になると、君はもはや学生ではない。先生だ。いかに上手に自分の論文を読んでいる人を教え導くかが問われる」と言っているそうです。両方とも、私が伝えようとしていたことと同じ趣旨のアドバイスだと思います。中でも二つ目の言葉は示唆に富んでいると思います。皆さんは今までの人生で生徒や学生として「理解する能力」が問われてきました。教科書や授業がやや難解でも、しっかりと理解することが求められてきたでしょう。逆に、「わかりやすい説明」などはあまり求められていないと思います。いよいよ、卒論を書く段階になって「いかに説明するか」がポイントになっていると思います。その意味では発想を180度かえることになるかもしれません。

今日のゼミのやり取りを振り替えて、私自身には「十を聞いて一を知る」的なところがあったと反省しています。後で読み直して、取り上げていた説明はそこまで説明不足ではないと思いました。ただ、もっと考察や説明を加えたりしてもらえれば更によい文章になったと今でも考えています。

長くなりましたが、皆さんに「誰にでも理解できる明瞭な文章」で論文をまとめることを心がけてもらえれば幸いです。

Sunday, September 21, 2008

MAGAZINEPLUS

図書館から次のメッセージが届きました。
現在ご利用いただいているデータベースのうち、雑誌の記事や論文を検索できる『MAGAZINEPLUS』、『CiNii』の設定を変更しました。変更点は、検索結果に本学の蔵書検索「OPAC」へのリンクボタンがつくようになりました。これは検索された論文が掲載されている雑誌が、本学に所蔵されているかどうか「OPAC」ボタンを押すだけでわかるようになります。これまでは改めて図書館ホームページから蔵書検索「OPAC」を開いて検索していましたが、その手間が省けます。本学に所蔵がないものは、所蔵がありませんという表示になります。

ただし注意していただきたいのは、データに「ISSN」がはいっていないものにはリンクがつかないので、本学には所蔵がないと判断されるかもしれませんが、実際はOPACで「雑誌のタイトル」を入れて検索すると所蔵があるものもあります。

どうしても必要な論文がある場合は、図書館ホームページから蔵書検索「OPAC」を開いて、「雑誌のタイトル」を入力して検索もしてみてください。
全員に『CiNii』で検索し、見つかった論文を参考にしてほしいと思います。よろしくお願いします。

懸賞論文等

いよいよ秋学期の始まりですね。私にとって夏休みの期間中にやることが多く、あっという間でした。皆さんはどうでしたか。

全体として、夏休み中にブログへの更新は少なかったと思います。懸賞論文のことが少し心配です。以前、皆さんに知らせていると思いますが、締切まで、後一週間程度です。

締切日:平成20年9月30日(火)17:00
提出先:図書館4階 事務室

下書きのある人についてはできるだけ事前に見て上げたいと思います。下書きを事前に私に提出できない場合は直接図書館に提出してください。

授業で進捗状況等について話し合いたいと思います。よろしくお願いします。

Sunday, July 13, 2008

コメントについて

コメントを仲間のブログに書き込んでくれているゼミ生がいます。たいへんいいと思います。私はその書き込みに対する反対意見を書くこともあります(例えばここここ)。しかし、私の意見が違っていても、こういう書き込みがあって、議論のきっかけになることは非常にいいと思います。ただ、書き込みをしている人は少ないのは気になります。これからは全員に仲間のブログへの書き込みをしてほしいと思います。全員のブログに対する書き込みはたいへんすぎるでしょうが、一人か二人のブログに対してはできるはずです。

因に、何人かからは「発表してみて、反応を聞いて役に立った」という主旨の投稿があります。うれしいことです。夏休みの間も勉強を続けて、懸賞論文の締切に間に合わせましょう!

Sunday, July 6, 2008

リンクの付け方

インターネットのサイトについて書いた場合に、そのサイトへのリンクを貼ってほしいと思います。貼り方がまだ分からないのであれば、ここをクリックして貼り方について勉強してください。「シナリオ例」まで読んでもらえればいいと思います。「シナリオ例」以降の部分は興味があれば読むといいかと思いますが、「シナリオ例」までの手順で投稿の中にリンクを貼ることができます。

Wednesday, July 2, 2008

進行中の水銀汚染

先月、大学における「任期制」について書く準備をブログでやってみると書きましたが、忙しくなってその後やっていません。原稿締め切りが近づいて、もっと書きたいネタが手に入ったので、そのテーマでエッセーを書きました。読んでみてもらえればうれしいと思います。

皆さんが書く論文と違う点は注で出典を明記していないことです。通常注などをつけないようなコラム用の原稿を依頼されたので、最小限の出典しか明記していませんが、それでも新聞名や雑誌名と日付は明記しています。また、私の見解と他人の見解を分けて書いたつもりです。

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進行中の水銀汚染

 私が担当する「演習III」では、国際経済学科所属の学部生に加え、来学している交換留学生をゼミの正規のメンバーとして迎え、議論やグループ学習等を通じて、文化や社会問題などに関する理解を深めようとしています。今年の春学期は水俣病を中心的なテーマに据え、水俣へのゼミ旅行に備えて勉強を進めてきました。先日の授業で、留学生と日本人学生との間に存在する水銀汚染に関する意外な知識のギャップに気づきました。このエッセイで、ゼミで見えてきたことを報告して、多少の考察を試みてみたいと思います。

 公式発見から50年以上が経過しているにもかかわらず、水俣病関連の問題がさまざまな形で続いていることはご存知のとおりです。しかし、学生にとってはやや「古い」話題に感じられるのではないかと思い、今までの経緯に関する勉強に加え、現在話題になっている環境問題も取り上げ、水俣病の問題との類似性等について考えてきました。その中で、まぐろ等、食物連鎖の上の方にいる魚の体内水銀値が高いことや、その原因の一つとされている石炭火力発電が問題になっていることを取り上げてみました。そこで意外だったのは、留学生(特に英語圏からの留学生)は一通りこの問題を知っていましたが、日本人学生は皆「初耳」だと言っていたことでした。

 「日本人の学生は常識がない」などと、「知らない」と言う学生の知識不足を批判するのは簡単ですが、そう簡単に日本人学生の問題として片付けられないだろうと思いました。考えてみれば、私自身がこの問題について知った情報源は、日本のメディアではなく、インターネットで入手するアメリカ等のメディアでした。たまたまその日の夜に、アメリカ生活が長かった日本人の友人にこのことを話したら、「日本でも話題になることはありますが、やっぱり日本よりもアメリカで頻繁に話題になっていました」と言うことでした。

 しかし、何故でしようか?英語圏では関心が高いが、日本では魚の質に関心を持っている人はあまりいない、ということはあり得るのでしょうか?いや、水俣病の悲劇がまだ終わらない日本、英語圏の諸国より魚の摂取量が遥かに高い日本では「関心」がない、ということはあり得ないでしょう。そう考えていたところ、和歌山県太地町の住民の毛髪から、高い濃度の水銀が検出されたことに関する英語の記事を見ました。英語でも報じられている日本の話題なので、日本のメディアでも大きく取り上げているに違いないと思い、インターネットで検索してみました。GoogleにもYahoo!にもニュース記事を検索する機能がありますので両方のサイトで検索してみましたが、「水銀」と「太地」、「水銀」と「魚」など、検索のキーワードをいろいろ変えてみても、太地町の問題はおろか、魚介類に含まれている水銀濃度等に関する記事は一つも見つかりませんでした。

 一方、英語の方はどうかと思い、Googleを使って、英語のニュース記事を「mercury」(水銀)と「fish」で検索してみました。ヒット件数は845件で、たまたま筆頭の記事は私のふるさとであるアメリカ合衆国ウィスコンシン州で新たに決まった石炭火力発電所に対する水銀規制に関するものでした。石炭火力発電所から大気中に出る水銀がやがては川や湖に入って、食物連鎖を伝わって人間の健康を脅かしているという見解が主流となり、規制に乗り出したようです。

 このウィスコンシン州の話題が日本のメディアに出てこないのはむしろ当然かも知れませんが、けっして単なるローカルな問題ではありません。アメリカや中国などの石炭火力発電所からの水銀が海に入り、食物連鎖を伝わって世界中に行き渡るからです。当然、こうした火力発電も太地町の問題の一因になっている可能性もあります。驚くべきことは、日本ではこうした問題がほとんど取り上げられていないということです。

 もちろん、日本のメディアがこの問題をまったく取り上げていない訳ではありません。太地町での調査を依頼し、報道したのは『AERA』(2000年6月16日号)で、『AERA』に先立って『熊本日日新聞』(6月13日)に記事が載りました。しかし、全体を見渡した場合には、こういう問題を取り上げる日本の報道はあまりにも少ないのではないでしょうか?

 最後に、『AERA』の依頼を受けて、太地町での調査を行った「国立水俣総合研究センター」について抱いた疑問を述べたいと思います。ここで詳細に述べることはできませんが、米国発の水銀をめぐる問題提起が、今年の2月1日と4月5日の『熊日』で紹介されていることに対して、「国水研の見解」ということで「必ずしも水銀汚染が進んでいるということではありません」という立場をとっています。水俣病のような悲劇を二度と繰り返さないことを基本理念に据えているはずの国水研が水銀汚染の危険性について否定的な立場をとることは不思議で仕方がありません。

Saturday, June 28, 2008

盗用について(その2)

著作権について」にいう投稿に対する私のコメントをゼミ生の皆さんにも読んでほしいと思いますので、ここにも載せます。
ブログを書かせている理由の一つは、卒論を書く「練習」になると思ったからです。本番で失敗するより、「練習」の段階での失敗は軽く済むからです。今回の投稿を見て「本番じゃなくてよかった」と思いました。というのは、このように自分自身の文章との区別を明確にしないで、Wikipediaの記事からの文を貼付けながら、引用符もなく、Wikipediaを参考にしたことも書かないことは不正行為にあたるからです。私のブログで盗用に関する注意を投稿したばかりです。必ず読むこと。

卒論のテーマに関係なく、他人の文章を自分の文章に見せかけることは許されませんが、「著作権」というテーマについてこういう投稿をするのはどういうことなのかと考えてしまいます。

自分自身の言葉は最初の「今日は著作権とは根本的にどういうものか調べてみました。」と最後の「このような著作物の利用者に発生する権利が、著作隣接権として扱われる。このような調子で今後も、調べていきたいと思ってます!!」だけです。Wikipediaなどのウェブページを参考にすることはいいですが、ブログへの投稿や論文の執筆については「このような調子」は絶対に許されません!

Wednesday, June 25, 2008

盗用

6月6日の朝日新聞に「NHK記者、盗用」という記事がありました。記事によると、NHKの記者が長野の新聞の記事を使って放送の原稿を書いたそうです。放送の中で「信濃毎日新聞によると」などのような言い方をすれば、「盗用」にはならなかったと思いますが、NHK独自の調査に見せかけていたところに大きな問題があったと思います。

残念ながら、同様のことが最近の卒論によくあります。本文で「❊❊❊によると・・・」という書き方をして、文字通りの引用には引用符をつけて、出典を明記するための注をつければ盗用にはなりませんが、他人の文章やアイディアなどを自分自身のものに見せかけることは盗用で、不正行為です。今年は注意だけですませるつもりはありません。盗用などの不正行為が見つかったら単位認定をしないつもりですので、盗用にあたるようなことがないように注意してもらいたいと思います。

特に、インターネットで発表されている文がそのまま論文に貼付けられた場合には、私にとって、元の文を見つけることが極めて簡単です。インターネットからのコピーと貼付けによる盗用は必ずみつかるので、絶対にしないでください。

Tuesday, June 24, 2008

発表の予定 ・ ゼミ生のページ

発表の予定は次のとおりです。

6/23 HMO, KYU, UTA
6/30 TMA, OMI, YHI, SKE
7/7 IHA, KTA, UYU, HMA
7/14 YNA, YSA, IKA, TCH

休止してしまっているブログがほとんどです。何故でしょうか?

Sunday, June 8, 2008

発表の予定

現時点の予定は次のようになっています。

6/23 HM
6/30 TM, OM, YH
7/7 IH, KT, UY
7/14 YN, YS, IK, TC

Sunday, June 1, 2008

ゼミの明暗

ブログを見る限り、ほとんど進んでいない人が多すぎます。忙しくても、こつこつと進めなければなりません。

期待通りにやってくれているゼミ生もいます。例えば、このブログを見てください。いいのは他にもありますが、よくないのが多すぎます。

Friday, May 30, 2008

大学教員の任期制導入

皆さんの卒論ほど長い文章にはなりませんが、私は6月末までに何らかの時事問題に関するエッセイを書くことになっています。皆さんにお願いしているブログでの作業を私もしてみようと思います。「お手本」になるほどかどうかは分かりませんが、やってみたいと思います。

さて、テーマとして「大学教員の任期制導入」を選びました。簡単に言えば、今まで終身雇用だった大学教員のグビを切ることができるようになる制度だと思います。従来、日本では大学のみならず、多くの企業は終身雇用でした。最近、企業でも終身雇用の制度を解体しようという動きがあり、どうもそれに合わせて大学における終身雇用にもメスが入ったようです。アメリカの企業には終身雇用のような制度があまりなく、終身雇用は「日本的な雇用慣行」と思われがちではないかと思いますが、実はアメリカなどの大学において「終身雇用」の制度があります。英語でtenureと言いますが、これは学問の自由や民主主義と深い関係があると考えられています。つまり、大学教員が社会の知識人として、自由に政治的な問題等について忌憚のない意見や批判をするができるように、大学の幹部から「いい加減にこういう発言をやめないとクピにするぞ」と脅かされることがあってはならない、という発想だと思います。

私は自分なりに、アメリカのtenure制の観点から日本で話題になっている「任期制」について考察しようと考えています。このような観点から文章を書いた人はもちろん他にもいます。例えば、長野大学の石原剛志氏のウェブサイトには「大学教員の任期制を考える引用集」というページがあり、その中に「学問の自由と任期制」という項目があります。この項目で書いてあることに関する考察を次回にしたいと思います。

引用の仕方

何らかの文献から引用をする場合に、注でその出典を明記しなければなりません。その注の書き方については後日書きますが、今日は引用の形式等について書きます。

短い引用なら、次のように「」でくくって、文字通りの引用であることを示します。
KMCheeseによると「文献から引用をする場合に、注でその出典を明記しなければなりません」。
長い引用の場合は次のようにします。
 長い引用の場合は、必ず地の文を終えた上、新たな行に引用を導入する。引用箇所は数字分(英文の場合は半角5文字分)の字下げをする。引用箇所に段落の初めがあるときは、さらに1字分(英文の場合は半角5文字分)下げる。(新田玲子氏「引用の仕方」、2008年5月30日閲覧)
以上の文は引用であり、しかもその内容どおりの引用の書式になっていますね。皆さんが長い引用をする場合は、このように、引用であることが一目瞭然になるようにしてください。

なお、2つの注意を付け加えたいと思います。
  1. 文字通りの引用を乱用してはならない。

  2. 文献等で調べたことを自分の言葉で書くことが原則です。文字通りの引用が多すぎると大変読みにくくなります。論文のほとんどが筆者自身の表現となっていれば、読みやすくなり、説得力が増してきます。人の言葉を引用する方が効果的になる場合以外は自分の言葉でまとめてください。

  3. 文字通りの引用ではなく、自分の言葉で要約したり、言い直したりして場合でも、参考にした文献を注で明記しなければならない。

  4. 文字通りの引用なら鍵括弧の使用や上で示したように段落を右に寄せることによって文字通りの引用であることを示した上で出典を明記する必要があります。自分の言葉で要約したり、言い直したりして場合には鍵括弧等は使いませんが、同様に出典明記が必要です。

Sunday, May 25, 2008

発表

春学期に皆さんに中間発表をしてもらいます。そろそろその予定を決めなければ・・・

準備を進めてね!

最近の投稿

ゼミ生の投稿が少し増えてきました。全体としてまだまだ進み具合が遅いと思いますが、最近少しよくなりました。

仲間の投稿を見てほしいと思います。全員ではないが、何人かの等へのリンクを貼りますので、是非、見てください。(私からのコメントも読んでね。仲間のページへの書き込みも歓迎。)

Sunday, May 18, 2008

進み具合

数名のゼミ生のブログが軌道に乗ってきていると思います。例えば、newsというブログを見てください。投稿数は今のところ2つだけで、それぞれの投稿は長くありませんが、勉強を進めていっていることがわかります。ゼミ生のブログの中に、他にもいいのはありますが、ブログがない、あるいはブログを作ったものの、投稿がゼロというゼミ生が多すぎます。普段から勉強を進めることがたいへん重要です。普段から勉強を進めているにもかかわらず、卒論をまとめる段階でトラブった場合には一所懸命手伝ったり、救済措置を考えたりします。しかし、逆に、普段からやってくれないで、私からの指示を無視し続ける人については「自業自得」ということで、卒業がかかっているとしても一切救済措置をしません。問題の程度によっては、卒論提出の時期を待たず、「演習IV」を辞退してもらうこともありえます。

この厳しい態度をとるようになった背景には、過去のゼミ生とのトラブルがあります。やはり普段からゼミに力を入れない人が、卒論としてとうてい認めることのできない文章を、遅い段階で提出するようなことが過去に数回あります。その段階で初めて厳しい態度をとると、学生はかわいそうな感じがしますが、甘くなることにも大きな問題があります。そこで、今年からはブログという形で普段からの取り組みを見せてもらうことにしました。普段からほとんど努力してくれない場合には、早い段階で厳しく注意して、それでも改善がなければ、辞退してもらうことにしました。

ブログで皆さんのがんばりを是非見たいと思います。よろしくお願いします。

Friday, May 16, 2008

ブログ作成について

演習IVへのブログ導入について」で書いているように、ゼミ生全員にブログを作ってもらい、普段から勉強の記録を作ってもらうことにしました。このポストではブログの作成方法等を説明します。
  1. どこで作れるか?

  2. 既にBloggerのアカウントがある人にはこの説明は不要でしょう。アカウントがない人のための説明です。アカウントを既に作っている人は新しいブログの作り方がわかるだろうと思いますが、不明な点があればメールで問い合わせてください。

    さて、今見ているページの左上に次の"B"の文字があります。



    それをクリックすると、次の画像が見えるはずです。



    「今すぐブログを作成」をクリックして、画面上の指示に従ってください。

  3. 「ハンドルネーム」について

  4. アカウントを作成する際に、「ハンドルネーム」(「ブログ投稿に使用する名前」)を作ることになります。実名を使用しないことをお勧めします。私は実名でブログを書いていますが、学生の皆さんにとっては仮名にした方が気軽にブログに書き込めると思います。 例えば「演習IVへのブログ導入について」では、困ったこと、悩んでいることなどをブログで書いていってほしいと書きましたが、実名だとそういうことを気軽に書けないかもしれません。逆に仮名だと、ブログはインターネット上で公開されていても、気軽に書いていけると思います。なお、個人情報を守るためには、この演習IVについては、ホームページなどでゼミ生のブログのアドレスを公開しません。気軽に勉強の記録を作っていけるようにしますので、安心して素直に書いていってほしいと思います。

  5. ブログのアドレスを知らせて!

  6. まず私にブログのアドレスをメールで送ってください。その直後に最初の投稿をしてもらえればいいと思いますが、時間が足りなければ、とりあえず空っぽのブログのアドレスを知らせてもらうだけでもいいです。

  7. 最初の投稿

  8. 演習IVへのブログ導入について」でどういうことをブログに書いてほしいかを詳しく説明しました。今後、資料関連のメモ等が多くなっていくだろうと思いますが、最初の投稿はもっと簡単でいいと思います。まず、どのようなテーマで卒論を書こうと思っているか、そのテーマにどうして興味を持っているかなどを書いてみてください。

演習IVへのブログ導入について

このゼミの主な目標は卒業論文を仕上げることです。この目標を達成するためには、資料収集、資料の整理や分析、文章作成等をこつこつと進めることが大切です。従来、ゼミ生に「こつこつと」取り組んでもらうためには、春学期と秋学期のレジメ作成と口頭発表、12月に下書き提出、1月に書き直しと再提出という段取りでゼミを進めてきました。しかし、近年は、就職活動等もあって、普段からあまり「こつこつと」卒論の準備を進めない人が増えています。そういう学生はぎりぎりになって論文を仕上げるはめになってしまいます。ぎりぎりになって書かれた論文の質に問題がなければ「卒論」として認めて、単位認定はできますが、困ったことにそういう卒論には重大な欠陥があるケースが多くなっています。

そこで、今年からゼミ生全員にブログで普段の勉強の記録を作ることを義務づけることにしました。義務ですので、普段からブログで勉強の記録を作らない学生については原則としては卒論を受理しない方針です。

ブログには次のようなことを書いてもらいたいと考えています。
  • 集めた資料の記録

  • 論文の中では必ず出典を明記することになります。後々、論文に注などを付ける段階では、必要な情報が全部ブログにあるとその分だけ論文をまとめるのが楽になると思います。注の書き方については改めて別のポストでこのブログで書きますが、ここではごく簡単にどのような情報が必要になるかを書きたいと思います。

    • 本の場合

    • 著者名『本の題』出版社、出版年、該当するページ。

    • 雑誌に掲載された論文の場合

    • 著者名「論文の題」『雑誌名』何巻何号、年月日、該当するページ。

  • それぞれの資料に関するメモ

  • 上の「資料の記録」の後に、資料にあった内容の中で、特に重要と思われる内容を書き込んでください。注には「該当するページ」を書くことが必要になりますので、ブログの中のメモと一緒にどの内容が本や論文の何ページにあったかを書いてください。「資料に関するメモ」として次のようなものが考えられます。

    • 要約

    • すべての内容を要約する必要はありませんが、特に自分の論文をまとめる上で重要と思われる事柄を自分なりの表現で要約すると良い。「自分なりの表現」で書くことが大事です。論文の中では文字通りの引用を使うことは比較的少なく、自らの表現で論じていくことが基本ですので、ブログでも内容を「自分なりの表現」で書くのがいいです。「自分なりの表現」と言っても、もちろん、専門用語等はそのまま利用するのが自然ですが、通常は資料の丸写しをしないというのは大事なポイントです。

    • 資料に関する感想、疑問など

    • 手に入れた資料は参考になっているのか、説得力があるのか、理解しにくいかなどについてもブログで書いてください。具体的な質問があれば、それも書いてみると良いでしょう。質問を文でまとめてみることは疑問を解く上で大事な一歩です。なお、本や論文等を読んでいて「ひらめき」があることがあります。資料に書いてある訳ではなくとも、資料を読んでいて思いついたことなどを忘れないうちにメモることは大切ですので、そういう「ひらめき」もブログに書きましょう。

    なお、それぞれの資料の中に参考になるところが多ければ、当然一回のポストで全部書くことができません。そうした場合は何回かに分けて、少しずつ書くといい。ただ、毎回、ポストの冒頭に資料に関するデータ(つまり、著者名、題など)を書いてください。

  • その他の感想、疑問等

  • 論文作成は大変です。行き詰まったり、戸惑ったりすることは普通です。一人で心の中で悩むよりブログの中で、その思いを文章にしていってほしいと思います。文でまとめること自体は皆さんにとって有益だと思いますし、私はその文を読んでアドパイスができる場合があると思います。