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Monday, October 4, 2010

検索は根気よく

何事にも粘り強く努力していく気持ちの有無が成功の鍵になるのではないかと思います。文献検索も例外ではあまりせん。

今日のゼミでは「給食費の未払い問題についてMagazinePlusで検索してみましたが、記事がありませんでした」との報告を受けました。授業が終わった後に、自分で検索して見たら下記のものが出てきました。
標 題 学校給食制度の基本構造と課題--給食費未納問題を手がかりとして
著者名 水上香苗;高橋さおり;楠木伊津美(他)
雑誌名等 藤女子大学QOL研究所紀要 (The bulletin of studies on QOL and well-being) [ISSN:1881-6274,ISBNなど:18816274] (藤女子大学QOL研究所) 5(1) 2010.3 p35~42
確かに、「給食費」と「未払い」というキーワードで検索すると、
標 題 恥を知れ!給食費未払い親から不祥事隠しの企業、失言大臣まで…こんな「みっともない国」に誰がした(特集・「美しい国」日本は夢のまた夢?)
著者名 徳岡孝夫(ジャーナリスト);マークス寿子(秀明大学教授)
雑誌名等 諸君 [ISSN:0917-3005] (文芸春秋) 39(4) 2007.4 p132~141
という一件しか出てきません。しかし、そこで「この一件しかないのか」と早合点してはいけません。「給食費」だけで検索してみて、多くの検索結果の中から関心のあるものを根気よく探したり、「給食」と「貧困」をキーワードに検索してみたりするなど、いろいろとキーワードを変えて検索してみた後でなければ「ありませんでした」と言ってはなりません。

検索は釣りに似ていると思います。やはり、「腕」が重要です。餌(キーワード)を変えてみたり、糸をたらす場所(デーダース)を変えてみたりするならかなり多くの魚(資料)をつり上げることができます。同様に、ちょっと検索してみただけで読みたかったような資料がすぐに見つからなかったということで「資料がありません」と言うのは、少しだけ糸を海にたらしただけで釣れないからと言って「海に魚がいません」というようなことではないでしょうか?

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